１０月１６日（土）、函館文化会と共催で、函館市中央図書館郷土の歴史講座として元(株)ニチロ取締役東京支社長の加藤清郎氏をお迎えし、「北洋漁業と函館～日魯漁業創業者 堤清六氏没後９０年にあたって」という演題の講演会を行いました。

　前半は北洋漁業に関する映像を鑑賞しました。「北洋の名勝負」というタイトルで、堤清六氏とそのライバル・デンビー氏の北洋漁業での缶詰づくりを競う様子をまとめたもので、堤氏の子孫千鶴子さんへのインタビューや古い映像も交えたものでした。その後、父方が堤清六氏と母方が堤氏の片腕であった平塚常次郎の血筋にあたられる講師の加藤清郎氏より、当時のことについて裏話や体験談も交えてお話いただきました。

　「嫁にやるなら日魯の社員」と言われるほど栄華を誇り今もニチロの名前で鮭缶を作り続けている日魯漁業の歴史や、それを支えた堤氏の姿勢などもお話いただき大変有意義な時間でした。

　当館は、これからも感染拡大防止策を実施しながら図書館ならではの講座を実施していきます。市政はこだてやホームページでもご案内いたしますので、ぜひお気軽にご参加くださいますようお願いいたします。


　　

　当時の様子を描いた木村捷司さんの絵画も展示されました。