2018.01.22
【開催しました】第7回郷土の歴史講座「岡田健蔵と函館図書館」(1月20日)
1月20日(土)、第7回郷土の歴史講座「岡田健蔵と函館図書館」が開催されました。
元函館市史編さん室室長の紺野哲也氏と、長年図書館で勤務された渡辺美樹子氏を講師にお招きし、岡田健蔵と函館の図書館についてお話ししていただきました。
前半は紺野氏による、反町茂雄と岡田健蔵についてのお話でした。反町茂雄は、店舗を持たず目録を作って販売する古書肆・弘文荘を開業した人で、古典籍の目利きとして知られ、その目録は国内外で高く評価されました。そんな反町のもとに、北海道関係の資料を熱心に収集した岡田健蔵が来訪した時のエピソード等が紹介されました。
後半は渡辺氏から市立函館図書館の設立の経緯や、函館公園内にある図書館について、お勤めされていた頃の思い出を交えてお話ししていただきました。岡田健蔵の人柄がわかるエピソードを教えてほしいという質問が出ると、もちろん自分は直接岡田健蔵と会ったことはないけれど、と前置きをして当時図書館に勤めていた岡田健蔵の娘さんから「物をとても大切に使われる方で糸1本でも無駄にしてはいけないとよく言われた」という話を聞いたことがあると答えていました。
当日はあいにくのお天気でしたが、雪が降る中たくさんの方が来場してくださり、皆さんとても熱心に聞き入っている様子でした。
今後も、中央図書館では郷土の歴史講座を開催してまいります。市政はこだてやホームページでもご案内いたしますので、ぜひ気軽にご参加くださいますようお願いいたします。