7月7日、21日の2回にわたり、北海道教育大学名誉教授の佐々木馨先生を講師にお迎えして、「幕末市民の病院事情」というテーマで古文書解読講座を開催しました。
　今回の講座では、当館所蔵の古文書をテキストに、幕末の函館で病気と向き合う庶民の姿を追いました。テンポよく古文書を読み進めながら、ときには古文書学的に大切なポイントを指摘し、ときには函館の地域性や市民性にも言及するなど、佐々木先生の巧みな講義は「身近な話題で楽しく学ぶことができた」「説明がわかりやすく興味深かった」と受講者にも好評でした。
　講座の最後、先生からの「今回のテキストには、同じ人名や地名、同じような言い回しが繰り返し出てくるので、古文書解読の練習に適しています。これからも時間のあるときには、このテキストを見返して学んでいってください」との言葉に、励まされた方も多かったのではないでしょうか。
　受講された皆さま、暑い中のご参加ありがとうございました。